ニュース番組では、ニュースに対しての世間の反応として「ネットの声・SNSの声」が紹介されていることが多いです。
で、「ネットの声・SNSの声」の声が紹介されている際にイメージ映像が流れるのですが、そのイメージに疑問が。
なぜ未だに「暗い部屋でパソコンを操作している人」のイメージなのか?
確かに、2010年代前半ぐらいまでの世間一般では、インターネットはまだまだ「アンダーグラウンド」な印象がありました。
その印象を映像にすると、上のような「暗い部屋でパソコンのキーボードを使いながら、ネガティブな情報を発信している人」というイメージになっていたのでしょう。
現実での会話でも、
ネットでこんなことが書かれていたよ。
という言葉で会話を始めると、その後に続く内容が途端に胡散臭く感じられたものです。
しかし。
2020年、令和の世の中になった今、インターネットは世間に広く普及し、ネットを使っていない人の方が少数派になりました。
暗い部屋でパソコンを使うのは目が悪くなるので、実際にする人はほとんどいないし、そもそもパソコンよりもスマホを使ってネットを使う人の方が多いのです。
にもかかわらず、未だにテレビ番組での「ネットのイメージ映像」が、上のような暗い印象になっているのはなぜでしょう?
推測ですが、
テレビ業界にとって「インターネット」というものが大きな驚異になっているから、というのが原因の一つではないか?と考えています。
2020年3月11日のニュースによると、ネットに使われる広告費がついにテレビの広告費を上回ったとのこと。
長らくマスメディアとしての頂点であり、企業が広告に使う金額も最大だった「テレビ」が、「ネット」に負け始めたという証拠です。
このニュースのように「テレビ vs ネット」という図式は、メディアとしてのテレビでもネットでも、いたるところで取り上げられることが多いです。
テレビ業界にとっては、ネットのことをあまり好意的に紹介しすぎると、ユーザーの多くがネットへと流れてしまい、逆に自分たちの首を締めることになります。
だから、テレビで紹介される「ネットに対するイメージ映像」は、2020年の今でも「暗い部屋でパソコンを操作している人」になっているのではないでしょうか。
いわゆる「ネガティブキャンペーン」というやつですね。
もちろん、テレビ業界が一丸としてネットを目の敵にしているわけはないでしょうが、未だにネットのイメージ映像を「暗いイメージ」で放送するのには、上記のようなネガティブな理由があるはず、と思っています。
以上、
「ネットの声・SNSの声」のイメージ映像は、なぜ未だに暗い部屋でパソコン操作しているイメージなのか?
を考えてみた記事でした。