- 牛黄って実際にあるの?
- どれくらい高価なの?
- 小説と漫画の両方に登場する?
- 何巻(何話)に出てきた?
- 猫猫が壬氏にもらった牛黄はいくらぐらい?
『薬屋のひとりごと』で猫猫が目を輝かせて欲しがった薬「牛黄(ごおう)」。
その登場エピソードをはじめ、実際にあるのか、どれくらい高価なのかなどを調べてみました。
小説版・漫画版で牛黄が登場するエピソード
どのバージョンでも、牛黄のエピソードが登場します。
媒体 | 牛黄の登場回(登場巻) |
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小説家になろう版(web版) | 薬屋のひとりごと – 二十三、麻花 薬屋番外編 – 15 楼蘭妃その参 薬屋番外編 – 終 花街の薬屋 など |
書籍版の小説 | 2巻〜 |
ビッグガンガン版の漫画 | 6巻31話〜 |
サンデーGX版の漫画 | 5巻22話〜 |
牛黄って実際にあるの?
生薬・漢方薬として実在します。
牛の胆のう中に生じた結石=胆石で、さまざまな効果があるらしく、牛黄という名前で使われるとのこと。
『薬屋のひとりごと』の劇中で印象的だった「1000頭に1頭しか持っていない」という希少性も本当で、薬の材料として非常に高価なものだとか。
最近は牛黄が採れなくなっているようで、供給不足と需要拡大が重なり、どんどん値上がりしているみたいです。
参考サイト様一覧
牛黄(ゴオウ)について|明日ゲンキになるマメ知識|アスゲン製薬
牛黄(ゴオウ)その一 | 生薬のはなし | どうき・息切れ・気つけに – 救心製薬株式会社
牛黄(ごおう)/漢方の和久堂
牛黄:漢方(中医学)・中医学用語説明(生薬・中薬)
同じ重量の金よりも高価
牛黄は古くから「同じ重量の黄金よりも高い」と言われていたそうです。
2022年1月時点の金の相場で考えてみると、1gあたり7400円前後。
牛黄は手のひらに乗るようなサイズで大きさもバラバラらしいですが、仮に牛黄1個を50gとした場合、
7400円×50g=37万円以上
ということになります。
小さな石ころのようなサイズで37万円以上、非常に高価なものだとわかります。
ですが、牛黄は「同じ重量の黄金よりも高い」わけですから、実際はもっともっと高いはず。
金相場の2倍ぐらいはするのでは
Amazonで牛黄が入ったカプセルが売られていたので、今の価格がどれくらいなのか計算してみました。
少なくとも牛黄1gあたり、金相場の2倍(約15,000円)ぐらいはしそうです。
Amazonで売っている牛黄が入ったカプセル
【第3類医薬品】牛黄カプセル 2カプセル
これ、1日分のカプセル2個(200mg)で4400円です。1日分で、ですよ。
1個(100mg)で2200円ですね。
1g = 1000mg ですから、このカプセル10個として、22,000円。
金の相場の約3倍の価格になっています。
もちろん、製薬会社の経費やら利益やらが上乗せされているわけなので、原価としてはもう少し安いはず。
原価率がどれくらいなのか検討もつきませんが、仮に60〜70%だとすれば、牛黄1gあたり金の相場の2倍(約15,000円)ぐらい、と考えることができますね。
猫猫が壬氏にもらった牛黄は、今の価格だと100万円以上?
小説家になろう版の薬屋番外編 – 終 花街の薬屋にて、猫猫が、壬氏にもらった牛黄の価格を聞いてみるシーン。
壬氏の付き人の高順(ガオシュン)が語るところによると、牛黄の価格は給料3ヶ月分とのこと。
高順に給料三か月分です、といわれ、よく意味がわからなかった。
薬屋番外編 – 終 花街の薬屋
誰の給料を基準にしているのかと聞くと、高順が「世代が違いますよね」と哀愁を漂わせた。
『薬屋のひとりごと』には、たまに現代的な小ネタがはさまっていたりするので、このシーンで高順が言っているのは
おそらく、日本で昔に言われていた婚約指輪の相場ではないでしょうか。
日本で給料3ヶ月分と言われ始めたのは1970年代頃。
高順が「世代が違いますよね」と哀愁を漂わせたのも頷けます。
今の平均的な給料3ヶ月分で考えると、およそ100〜120万円となります。
国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和元年度)によると、25~29歳男性の平均給与は33万5800円、30~34歳男性で39万1600円。給料3カ月分となると、120万円ほどにもなる。
給料の3カ月分ってホント?婚約指輪の相場はいくら?|結婚指輪・婚約指輪|ゼクシィ
まとめ
『薬屋のひとりごと』の劇中で、(高順の)給料3ヶ月分の価格であるらしい、牛黄。
それを壬氏から猫猫へ贈ることは、まるで牛黄を婚約指輪に見立てているようで、壬氏と猫猫の結婚を予想させますね。
以上、『薬屋のひとりごと』牛黄(ごおう)とは|価格と登場エピソードも解説【壬氏から猫猫への婚約指輪?】 でした。